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打ち上げの三次会のカラオケで疲れ果てた僕らは、家に帰った後「カイバ」というアニメを見た。あゆみが好きだと思う、と友達は言っていたのでどんなものかと思ったのだが……。

 

 先日、泊まりたい、という友達からの連絡と共に、以前二人で話していたアニメを観よう、という話になった。友達の大好きなアニメで、しかも僕におすすめらしい。それで僕は正直なところ、打ち上げよりもこちらを楽しみにしていたのである。カラオケである程度自分の歌いたい曲を歌った後、いつでも帰れるようにと曲を入れないでいた。周りも疲労が見え始めたり、二つの部屋を行ったり来たりしていて、ぬるま湯が延々と続いているような感じだったので、そのあたりから気持ちはアニメに向いていた。しかし友第がみんなが解散するまでいようかなと言うので、無理矢理頭をカラオケに戻してまた一曲入れてみたりした。三浦大知のBilizard。入れた時には予約曲数は11曲ほどあった。一次会と二次会で酔いが回った体はやけに重く感じた。ふと、僕らが使っていた二つの部屋の片方から何人かこっちの部屋に来た。仲のいい同期ではあったが、特に彼らの歌を聞こうとも思えず、ずっと目を閉じていた。人と話す気力もなかった。僕の中で楽しみはこれから見るであろうアニメであり、もうそこにいた人たちに興味がなくなっていた。友達からのそろそろ帰る、というLINEをずっと待っていた。なんだかんだその友達は最後までいて、僕も、その他大勢と友達と共にカラオケを後にした。

 

前々から『公演が終わったらやりたいこと』というのが二人の間でいくつかあり、アニメを見るのはこのうちの一つだった。この、``やりたいこと``は他の人とはなかなかできない(ないし気の進まない)ものが多い。上のような自分の心境の姿を考えるに、公演期間で忙しい中、人と遊びたい、という気持ちは視野が狭くなるほどに大きく膨れ上がっていたんだなあと感じる。

圧倒的に楽しいものがいい。そして自分が必要とされている遊びがいい。だから仲のいい友達と二人で遊ぶのは紛れもなく最高なのだ。

 

次第に強くなる雨の中、僕らはその他大勢と別れ、家に帰った。

 

カイバは、キャラクターはポップで可愛く、デフォルメ的なタッチで描かれていた。女の子のキャラが総じてかわいかった。そして悲しいシーンが多かった。鬱アニメだった。上手に感想をまとめられないが、なんにせよ俺がやりたいのはこういう作品なんじゃないかと強く感じた。全12話のうち、二人で8話まで見た。8話になって少しうとうとしてしまったので、後でもう一回見る予定。残り4話が楽しみ。

8話分も見たわけだが、寝たのは朝8時。家に着いたのは大体3時頃だった。

朝起きたのは12時頃。それからシャワーを浴びた。おしゃべりをしていたら、友達は「これおすすめ」と言いながら好きな曲を流していた。僕は曲名を聞いて、調べて歌詞を見ながら楽しんだ。お腹がすいて、マックに行った。まだ雨が降っていた。外はとても寒かった。偶然にも、2人ともセットのドリンクが爽健美茶だった。