ぼく、今日泣いたんだ。

さくらももこのエッセイ漫画「ひとりずもう」を読んで、涙が出た。

ああ、泣けるんだなあ。泣いちゃうんだなあ。

泣けるって幸せなのかな。共感できるって幸せなのかな。

すごい極端だけど、人を殺したい気持ちに共感できて泣いたら、それは幸か不幸か、どっちなんだろう。

泣いたことを人に言うのは恥ずかしいことなのかな。みんなにそう言われてるような気がする。

「あれ、マジで笑ったよ」。これは恥ずかしくない。

「あれ、マジで泣いたよ」。

……文字で見ると、あんまり恥ずかしくないかも。

 

泣いたという経験は宝物みたい。泣けたことが、嬉しい。

できることなら毎日泣いてもいいなと思う。泣いて、ぐすって音を立てて……。涙を拭くのも、拭けなかった涙が首を伝って、鎖骨を撫でるのを感じるのも好きだ。

 

自分の好きな作品を読んで、泣けるって、やっぱり幸せなんじゃないかな。

他の人が泣けなくてもいい。

自分が泣ける作品に出会えたことが、幸せなのかもしれないね。

次に泣くのはいつだろう。

どんな出会いが待っているんだろう。

 

 

「いつか全てが上手くいくなら 涙は通り過ぎる駅だ」

駅かあ、そうかもしれないなあ……。