昨晩はどうしたことか、通話中にメンブレして泣きそうになってしまった。なんで泣きそうになったのかも分からない。寂しいから?でも今電話してる。人の声を聞いてた。なんで?原因はいくつか考えられる。だが、どれも整理してある感情たちだ。……なんとなく気付いた。

 

理屈じゃどうにもならない。

自分の求める思考回路にはならない。

みんなの天使になったフリをして、周りを傷つけない思考回路を優先する。けれどそうする度、僕はどんどんボロボロになっていく。姿形はバケモノになっていく。思うようにいかない世界を見て、段々周りを恨むようになる。私は天使なのに……と。天使になったフリをしただけで、僕は実際なんでもない存在なんだと気付かされる。諦めて天使の輪っかを取った頃にはもう遅い。醜い生き物。赤くて黒くて汚れてる。自分で自分を傷つけた跡。ねえ、僕は今までどこにいたんでしょうか。誰か教えて。

バケモノになった僕は何も出来なくなった。周りを恨んでばかり。憎んでばかり。それなのに、誰かと会ったら「久しぶり!元気だった?」なんて聞くんでしょう。話したくない、なんて言えない。だって私は天使だったから。いつまでも天使でありたいから。ずっとそうして生きたかったよ。でもダメみたい。もうダメみたい。

 

通話中に涙が出そうになった

たんま、と言ってスマホを足の上に置く。心配させたくないのに、情けない。僕のことは気にしないでって伝えたい。

同期の友達と飲んだ時もきっと心配させた。

死にたくない、生きたい

そう言って泣き喚いてる自分。

 

みんなのためにつけた天使の羽で、僕は泣いている自分を隠すようになっていたんだな。

 

 

悲しいな。無理矢理笑う。

だって私は、天使だから。

自分を慰める。悲しいだね、と。

 

昔ある人に「君は寂寥の渦の中にいるんだね」と言われた。僕は未だにその中にいる。昔とちっとも変わってない。これ以上醜くなりたくないな。何をしでかすか分かんないよ。

   〇

自分の残りの2年を、どうしようかと悩み続けている。

脚本は書く。これは変わらない。これだけはハッキリしてる。後のことはまた考えよう。元気になるかもしれないし。